普通科って、普通なんですよね?どこも同じですよね?―いいえ、違いますよ

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

当塾は「〇〇高校〇名合格!!」みたいな合格実績のために難関校を受験するよう誘導したり、逆に「公立高校合格率100%!!」みたいな合格実績のために難関校を受験しないように誘導したり、そういった塾側の都合による歪んだ進路指導は一切行っていません。

当塾の進路指導の方針は、シンプルに「行きたい高校に行け」です。

たとえ模試でE判定だとしても、たとえ模試でS判定でもっと偏差値が高い高校を目指せるとしても、本当にその高校に行きたいのであれば「行ってこい」です。

だからこそ、「何でその高校に行きたいのか」を生徒には求めます。「その高校で何がしたいのか」だけでなく、「高校を卒業した後に何がしたいのか」というところまで求めます。

当塾は高校受験専門の塾なので(短い付き合いだからこそできることがあるというのが理由なのですが、それはまた別の機会でお伝えしたいと思います)、中学を卒業したら塾ともお別れです。親とは違って、塾はいつまでもそばにいてあげることができませんが、卒業したとしても教え子たちのその後は気になるし、だからこそ塾に通ってくれている間にちょっと先のことまでしっかり伝えてあげたいなと思っています。

さて、今回はそういうことで、分かるようで分からない、普通科について書いていきたいと思います。普通科という名前であるがゆえに、普通科ってどこも同じみたいな雰囲気がありますよね。でもね、考えてみたらそもそも普通って何?って感じではありませんか?はい、もったいぶってもしょうがないのでこちらの資料をご覧ください。

松戸市に住んでいる子たちが受験できる公立高校で、Sもぎ偏差値で50以上の高校の普通科のカリキュラムをまとめてみました。同じ普通科と言ってもそれぞれ違いがあるのがお分かりいただけると思います。

高校を卒業した後に何がしたいのかという話ではまず、国公立大学に行きたいのかという観点があります。

一般受験で国公立大学に行くためには1次試験としての共通テストと2次試験としての個別試験があります。一般的に国公立大学は共通テストで8科目を受験科目とするところが多いので、自分の行く高校でその科目を学ぶことができるのかを確認する必要があります。

ちなみにどの大学・学部でどのような受験科目が指定されているかを調べるには大学受験パスナビ:旺文社』が便利です。パスナビによると、例えば千葉大学が共通テストで受験科目としている科目は以下です。

千葉大学文学部人文学科行動科学コース

【必須科目】

国語:「国語」

数学:「数ⅠA」、「数ⅡBC」

理科:「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎から2つ選択」もしくは「物理/化学/生物/地学から1つ選択」

外国語:「英語/ドイツ語/フランス語/中国語/韓国語から1つ選択」

情報:「情報Ⅰ」

【選択科目】

地歴公民:「地理総合,地理探求」、「歴史総合,日本史探求」、「歴史総合,世界史探求」、「公共,倫理」、「公共,政治・経済」から2科目

国公立大学に行きたいのであれば、数学C(少なくともベクトルまで)までその学校で学べるかどうかを確認しましょう。以下、各高校を偏差値で3つのグループに分けて説明していきます。

※このような学校群が存在するわけではありませんし、これらが学校の良し悪しを表すものではありません

①県立柏以上

数学Cまで必修で、かつ数学Cを2年生までに履修し終える学校が多い

⇒国公立大学を受験するという方針でカリキュラムが設計されている。このグループから国公立大学の合格者数がぐっと多くなる。早慶やMARCHなどの難関私立大学もかなりの合格者が出ている。ちなみに県立千葉高校は文系コースでもまさかの数Ⅲまで必修。調べてみると京都大学や九州大学の経済学部では文系学部ですが数Ⅲが必須科目となっているのでそこにも対応している。

②国府台~八千代

数学Cは必修ではない

⇒国公立大学を目指せる環境もありつつ、私立大学の文系学部に進学希望の子は受験で使わない数学はやならくても良いようにカリキュラムが設計されている。ちなみに柏南高校は数学Bですら選択科目となっている。国府台高校は文系コースだとそもそも数学Cが履修不可(ただ、教育課程表には載っていない「数学ⅡB研究」という科目がシラバスに存在し、この科目では数学Cのベクトルをやる…知る人ぞ知る隠れキャラ的な科目!?学校説明会で要確認)国公立大学の合格者は各高校10人~20人、多い年で30人といったところ。学校内で上位50%より下だとMARCHはかなり厳しいといった感じ(?)。

③検見川以下

数学Cを履修できない学校が半数以上、かつ数学Bも選択科目の学校がほとんど

⇒このグループからは私立大学に的を絞ってカリキュラムが設計されている。また、このグループから推薦で大学に進学する割合が急激に高まる。ちなみに松戸国際高校の最新の進学実績を見ると、一般受験または共通テストで大学に進学した生徒の割合を足して50%程度。定期テストをコツコツ頑張って、大学には推薦で行くというのが大学受験の主要なルートになっている。

ざっくり言うとこんな感じでしょうか。

念のためもう一度お伝えしますが、このような高校群が存在するわけではないですし、これらが学校の良し悪しを表すものではありません。また学校で学ぶことができない科目があるなら独学で学んだり、予備校や塾に通えば良いだけの話です。だからと言ってどこの高校でも良いのかというとそれはそれでちょっと違いますけどね。

つまり、考えろということです。

先のことを考えるのはめんどうですけど、人生、良いことばかりじゃありません。だからこそしっかり考えた上で、自分の意志で決めるということがとても大事だと思うんです。自分で決めたことなら、その先にどんなことがあっても納得できるし、困難にぶち当たったとしても乗り越えてみようと思えるはずです。

余談ですが私は高校生の時にコース選択を失敗しています。高校2年生当時の山下少年は部活にすべてをかけていたため、大学のことなんて何も考えていませんでした。ある日、コース希望調査を配られたときにそれが何のための調査なのかすら分からず、「あなたは来年、どの科目を学びたいですか?」という項目を見て、「何だこれは?これはもしや、俺のやる気を試しているのか?なめんじゃねー!!」と思ってしまい、やる気を見せつけるべくすべての科目に太字の赤で〇をつけてしまい、結果、国公立コースに決定。その後、いろいろあって部活の実績と英語のみで受験できる立教大学を受験すると決めたのですが、受験で使わない科目へのモチベーションの維持がとても大変で、しかも国公立コースなので全科目勉強しないといけないので、部活との両立に相当苦労したのを今でも覚えています。まあ、全科目ゴリゴリにやったおかげで全科目教えることができる塾講師になれたわけなので、結果オーライと言えば結果オーライですけど。

山下少年のように「そんなバカな!?」とならないように、当塾の生徒たちには、ちょっと先のことまでたくさん伝えていきたいと思います。

目次