こんにちは!
ヤマシタ塾の山下です。
2月・3月は塾を探すご家庭が一番多い時期です。当塾でも学年末テストが終わってからは連日、お問い合わせが続いています。大手塾ではなく、あえて当塾のようなこだわり強めの小さな個人塾にお問い合わせするのは、けっこう勇気がいるのではないかと思います。だからでしょうか、当塾にお問い合わせをしてくださる保護者の皆さまは教育に熱心な方がほとんどです。というか、そういう方でないと当塾に問い合わせようとは思わないでしょう。
ただ、これまでたくさんのご家庭を見てきて思うのは、その熱心さはお子さんの前ではあまり表に出さない方が良い、ということ。もう中学生ですから、親の言うことを素直に聞く年齢ではありません。言ったところで、ぶつかります。お互い、嫌な気持ちになるだけです。中学受験と違って高校受験では、一歩引くというスタンスが大事。データを取っているわけではありませんが、経験上、「勉強に関しては塾にお任せします」というご家庭のお子さんは最後の最後でしっかり伸びる子が多い。
保護者の皆さまは規則正しい生活を。勉強のことは、塾にお任せください。役割分担です。
だから当塾では宿題は出しません。宿題をなかなかやらないわが子を見るとイライラしますよね。ストレスですよね。言いたくなくても「宿題やったの!?」って言っちゃいますよね。そうなんです。宿題は、保護者の負担なんです。負担が増えると余裕がなくなって、小言が炸裂してしまいます。もちろん、ぶつかります。お互い、嫌な気持ちになります。お互い、不安定になります。そして気持ちの不安定さは成績不振につながります。
熱心さによる暴走と、負担感による暴走。どちらも大切なわが子を想う気持ちこそなのですが、ぐっとこらえて、冷静に、寛容に、信じて待ちましょう。
塾講師にもこれに似たことで注意すべきことがあります。塾講師が注意すべきことというか、私が注意していることです。それは、必要以上に分かりやすい授業をやり過ぎないということ。分かりやすい授業って、一見、良いですよね。多くの子どもたち、保護者の皆さまも分かりやすい授業を塾に求めていると思います。
でも分かりやすい授業って、何で分かりやすいかと言うと、自分で考えなくても良いからですよね。「なるほどー!」という分かった感はとても大事なことだと思うんですけど、それって「分かっただけ」ですよね。分かっただけで、できるようになったわけではないですよね。サッカーの試合の分かりやすい解説を聞いて「なるほどー!」と思っても、自分自身がサッカーができるようになったわけではないように。
分かりやすい授業をやると生徒は喜びます。「先生すげー!」って言ってくれます。分かりやすい授業は、生徒も塾講師もハッピーにしてくれます。でも、果たしてそれで生徒の成績は上がるのでしょうか。分かりやすい解説付きのサッカーの動画を見るだけでサッカーは上手くなるのでしょうか。答えは、否です。
観客になったら、ダメなんです。
プレイヤーにならないと、成績は上がりません。
分からなくても、習ってなくても、限界まで自分自身で考える。
解説を読み込む。そしてまた考える。
その積み重ねでしか、成績は上がりません。
塾講師は、そのを邪魔をしてはいけない。塾講師は教えるのが大好きな生き物。生徒が悩んでいると、「分かりやすく教えてあげたい」という熱意が、欲望が、あふれてきます。でも、ぐっとこらえて、一歩引いて、待つ。限界まで、待つ。
成績を上げるために必要なのは、「自分一人で解けるようにする授業」だと思います。
「分かりやすい授業」は、最小限にとどめなくてはいけません。
だから当塾の授業は楽しい授業ではないかもしれません。どちらかというと、修行に近い。
分かりやすい授業をしたときの笑顔
ギャグを言ったときの子どもたちの笑顔
子どもたちの笑顔は、全部最高です。でもやっぱり私にとって一番最高なのは、成績が上がったときの笑顔なんですよね。
そんなわけでこれからも、こだわり強めにやっていきます。
