こんにちは!
ヤマシタ塾の山下です。
先週、千葉県教育委員会から公立高校の志願倍率の発表がありましたね。
「あれ?倍率って、1月の下旬にも発表されてなかった?」と思った方もいるかもしれません。はい、発表されています。ややこしいことに、さらに今週、再び新たな倍率が発表されます。
ということで、今回は公立高校の倍率について書いていきたいと思います。まずはこちらの資料をご覧ください。
実は倍率って、いろいろあるんです。
これからそれぞれの倍率について説明していくという前にこんなことを言うのもあれですが、倍率についてあれこれ考えたところで、結局「うん、良く分からないね」で終わる可能性は高いです。(じゃあ何でこんな話するんだよ、というのは後で説明します)
<調査倍率>
1月上旬(今年は1/6)の進路志望調査を、公立小中学校の教員でつくる県教育研究会の進路指導研究部会が取りまとめて、1月下旬(今年は1/23)に発表される倍率
⇒なんとな~く、今年の人気校が分かります。
<志願倍率>
2月上旬(今年は2/4~2/6)の出願期間後の倍率
⇒調査倍率や1月の模試の結果によって志望校を上げたり下げたり、また進路志望調査時には公立が第一志望だったが私立に進路変更した受験生が抜けたりと、調査倍率から大きく変動する高校があります。
<確定志願倍率>
2月中旬(今年は2/12~2/13)の志願変更期間後の倍率
⇒志願倍率を見て、志望校を上げたり下げたりする受験生がいます。
<受験倍率>
受験当日の倍率(受験者÷募集定員)
⇒都内の私立高校や国立高校に進路が決まった受験生が志願を取り消したり、試験を欠席したりします。
<実質倍率>
合格発表時の倍率(受験者÷合格者)
⇒第一志望の繰り上げ合格の通知がきたり(もうこの時期にはほぼこないと思いますが)、急な転居などで合格を辞退する受験生が出ます。
こんな感じです。たぶん、「うん、良く分からないね」という感じではないでしょうか。
さて、ここからが本題です。
このように、高校入試には倍率というものがあります。それはつまり、受験は競争であるということ。
私はこれまで何度も、高校入試で逆転合格は難しいということをお伝えしてきました。受験という競争はマラソンのようなものです。一度つけられてしまった差を縮めるのは本当に難しいんです。
よく塾のホームページやチラシには「〇〇高校に逆転合格!!」みたいなものが載っていますが、あれはレアケースです。レア中のレアだから、ホームページやチラシで映える(バエル)んです。ほとんど起こらないから、塾はこぞって「すごいだろ!」と自慢するわけです。だからあんなものに騙されて「自分も逆転合格できる(だからまだ勉強しなくて大丈夫)」と思った瞬間に、不合格まっしぐらです。
逆転合格を良い意味でとらえている方がよくいますが、私は逆です。逆転合格自体はその子が頑張った結果なので素晴らしいことだと思うんですけど、逆転合格ができたということは、そもそももっと早い段階からスタートしていれば逆転合格なんていうハイリスクな茨の道を歩まずに済んだのでは?もっと上位の高校を目指せたのでは?逆転合格ではなく、余裕で合格しておいた方が高校入学後も内申点を取りやすいのでは?と思ってしまうわけです。
高校入試の王道は、順当合格です。早い段階からスタートして「たぶん、大丈夫だろう。うん、大丈夫だ。念のため最後に確認しておこうかな。よし、ほら、受かった」を目指すべきです。ただ、これは目指すべきという話であって、逆転合格自体を否定するわけではありません。早い段階からスタートをしたけど結果的に逆転合格ということはふつうにありますよね。
私が良くないと思うのは、根拠もないのに自分は逆転合格できると思っている、その考え方です。
もう一度言います。受験は競争です。受験には相手がいるということを忘れないでください。自分のペースでマイペースに勉強しているようでは競争には勝てません。
「競争を煽りやがって!そういうやつがいるから格差が生まれるんだよ!」
と不快に思われる方もいるかもしれませんが、私はあくまで塾講師であって、当塾は勉強を頑張りたいという子の気持ちにバッチリ応えて成績を上げることを仕事としています。それ以上でもそれ以下でもありません。
勉強をやるか、やらないか、それは子どもたちの自由です。
だから私は勉強を頑張りたくないという子に対しても「勉強をやれ」なんて言いません。そんなことしたら、お互い不幸になるだけです。そもそも勉強をやりたくない子を勉強させることは得意ではありません。人間ですから、得意・不得意があります。
私ができること、私が得意とすることは、勉強を頑張りたいという子が思う存分頑張れる環境を作ることです。そして個々へのアプローチという方法で、その子たちがいつか社会に出たときに、自分の人生を自分で切り拓いていける基礎をつくることです。
「すべての子どもに教育を」とか、「取り残される子どもをなくそう」とか、「競争のない社会の実現を」というのは個々にアプローチするものではなく、社会という環境にアプローチするべき課題であって、それは塾講師ではなく、行政とかNPOとか、教育評論家の仕事です。そういうスケールの大きなアプローチは塾講師にはできません。塾講師は塾講師なりの方法で、子どもたちのために頑張るだけです。塾も行政もNPOも教育評論家も、アプローチの仕方が違うだけであって、「子どもたちのために」という思いに変わりはありません。
…脱線しまくってますね。話を戻します。
このブログを読んでいただいている保護者の皆さま、とくに中学2年生の保護者の皆さま、これから皆さまの子どもたちは受験という競争に挑むことになります。おそらく、人生で初めての大きな競争ではないでしょうか。思うように成績が上がらなかったり、思うように勉強をしてくれなかったり、親という生き物は子どもたち以上に不安になります。ですが、どうか何があってもどっしりと構えていてください。子どもよりも先に親の心がポキッと折れてしまうと、子どもたちは頑張れません。自分のことで親が悲しんでいたり、いら立っていたりするのを見てしまうと、子どもたちは勉強に集中することができませんから。
私が保護者の皆さまにお願いすることは2つです。
1つ目
子どもたちに規則正しい生活をさせてください。
2つ目
何が起こっても、子どもの前ではどっしりと構えていてください。不安は全部、塾にぶちまけてください。いつでもメール待ってます。
受験は、団体戦です。一緒に頑張っていきましょう。
