目標を立てよう、計画を立てよう、の前に、現在地を確認しよう

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

冬休みの目標と計画を立てよう

新学期の目標と計画を立てよう

学年末テストの目標と計画を立てよう

子どもたちは折に触れて、目標と計画を立てさせられています。大人は子どもたちに目標と計画を立てることが大事だと、事あるごとに偉そうに説きます。しかし本音は、目標や計画を立てることによる子どもたちの成長を期待してというより、目標や計画を立てさせることで自分自身が安心したいからというものではないでしょうか。目標や計画を立てさせるだけ立てさせて、「今日は新学期の目標を立てました!」と、やるべきことをやっている風な自分を演出するために。

事実、子どもたちが立てさせられた目標や計画に対してフィードバックなるものはほとんどありません。だって、目標を立てること、計画を立てることが目的なんですから。それは子どもたちも薄々分かっているからテキトーに書くし、数日後にはもはや何を書いたのかも忘れます。ゆえに計画が実行されることはありませんし、目標が達成されることもありません。

ではなぜ大人は子どもたちに目標や計画を立てさせるのか―

自分を守るためです。

よくあるのが保護者面談とかで「全然勉強しないんですよ!ちゃんと指導してください!」と言われたときなどに「目標と計画はちゃんと立てたんですよ。ちゃんとやっていますか?ほら、ここに家庭学習毎日1時間と書いていますよね。ちゃんとやっていますか?」と言うわけです。勉強しないのは私のせいではない。むしろ勉強しないのはあなた(保護者)のせいですよね、ってね。

宿題も同じ。「成績が上がらない!ちゃんと指導しろ!」と言われたら「宿題をやってこないんです。ちゃんと宿題をやらせてください」と言うわけです。成績が上がらないのは私のせいではない。むしろ成績が上がらないのはあなた(保護者)のせいですよね、ってね。

もちろん、すべての大人がこんな悪いやつではないですよ。と言うか、こんな悪いやつは少数派だと思います。

「では、なぜ大人は子どもたちに目標や計画を立てさせるのか―」は言い過ぎですね…。訂正します。「では、なぜ悪い大人は子どもたちに目標や計画を立てさせるのか―」ですね…。

…いやいや、ここでこんなことを言いたいわけじゃないんだった…。

私、書いているうちに話がどんどん脱線してしまうんです。構成を考えてから書き始めれば良いのかもしれませんが、いつも思いつくままに書いてしまうんですよね…。

言いたいことは、目標や計画、宿題、どうせやるんだったら子どもたちのために意味のあるものにしようよ、ってこと。そして、勉強に関することを保護者のせいにするなよ、ってこと。

あ、説明不足でしたがここで言う「大人」は私を含め、塾関係者を指します。学校の先生に目標や計画、宿題の管理をしてくれというのは求めすぎです。ましてや学校の先生に「勉強しないんですけど!」とか「成績が上がらないんですけど!」って文句を言うのはもはやモンス…(自重)

はい、やるんだったら子どもたちのために意味のあるものにしよう、徹底してやろう、ということで、当塾は宿題に関してはあえて出さないことにしています。「宿題やってね~」でやるとは思っていません。基本的には、宿題を家に持ち込ませたら、負けです(宿題なのにね…)。当塾はその代わりに通い放題(通わせ放題)という体制で通塾回数を多くすることで、必要な勉強量を確保しています。

ただ誤解してほしくないのは、授業がない日は勉強しなくても良い、ということではありません。むしろ自学自習を推奨しています。やはり最強なのは自学自習ですから。ちなみに宿題のような「指示されたもの」は自学自習に含みません。

※ここで言う自学自習とは自宅で学習するという意味ではなく、「自分で勉強する内容を決めて行う学習」のことを言っています。なので勉強する場所は自宅でも塾でもどちらでも構いません。

ということで、先週から勉強手帳を始めました。

『フォーサイト』(生徒・学生向けビジネス手帳「フォーサイト」)という勉強手帳です。

導入の目的は「自分で自分を成長させる力をつけさせる」です。

なぜこのタイミングなのかと言うと、生徒たちに自学自習ができるくらいの基礎学力がついたからです。自学自習ができるくらいの基礎学力とは、解説を読めば自分で理解できる学力のことです。自学自習では基本的に間違えても教えてくれる人がいません。リードしてくれる人もいません。だから自分で解説を読み、自分で乗り越えていかなければいけません。だから解説を読んでも分からないレベルでは、自学自習は厳しいでしょう。

当塾の指導形態は、巡回指導です。私がやることは問題に対する考え方やヒントを与えるだけです。手取り足取りおんぶに抱っこ的な指導はしません。ただ受験は競争、受験は時間との闘いですから、最短距離を辿るための知識や方法は惜しみなく教えていきます。だから当塾では基本的に黙々と、淡々と、粛々と、習っていないことでも自分で考えて問題を解いていきます。自分で考えるということが当たり前の環境だから、自分で考える力がつきます。解説を読めば、自分で乗り越えられるようになります。開校して半年とちょっと、ようやくその状態になってきました。自学自習ができるくらいの基礎学力がついてきました。

というのがこのタイミングで勉強手帳を導入した理由です。

※試しにですが小学生にも導入しました。

さて、では勉強手帳をどう使うかと言うと、日々の行動記録をつけるだけです。目標を立てたり、自学自習の計画を立てることはしません。その日に何時に起きて、何時にご飯を食べて、何時にテレビを見て、何時に、何を勉強をして、何時に寝たのかを記録するだけです。それを1週間に一度私が確認をし、フィードバックしていきます。

それはなぜか―まずは生徒たちに自分の現在地を知ってもらうためです。

自分が何時に起きて、何時にご飯を食べて、何時に、何を勉強して、何時に寝たのか、自分は日々どんな風に生活しているのか、子どもたちは意外と把握していません(大人もそうですね)。

計画とは、目標と現在地とのギャップを埋めるものです。だから自分の現在地が分からないのに目標を立てることは無理です。自分は今何を勉強しているのか、自分にはどのくらい勉強できる時間があるのか、無駄な時間はないか、それらをしっかりと把握したうえで、いつまでに、何を、どのレベルまでといった目標を立てることで、1日あたりの必要な勉強時間だったり、使用する教材だったり、生活の仕方などを具体的に計画として立てられるわけです。

現在地を把握せずに立てた目標や計画は具体性に乏しく、今の君ではキャパオーバーじゃない?という身の丈に合わない計画になってしまったり、今の君のレベルでどうやってその目標に到達することができるの?という甘々な計画になってしまったりします。

つまり、自分を客観的に見ることができていないとダメだということです。このように目標や計画を立てることはかなり高度な行為ですから、段階を踏んでいく必要があります。そのファーストステップとして、当塾ではまず日々の行動記録をつけさせることにしたわけです。

時間はかかると思いますが、最終的には生徒たちには自分で自分を成長させる力をつけてもらって、「別に塾のおかげで合格したわけじゃないですから!」と自信をもって、来る高校生活に希望を感じて卒業していってほしいなと思います。

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