「うちは塾いらずです!」「うちは行事がめちゃめちゃ盛んです!」は、果たして君にとって善なのか

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

前回の記事『中1・中2たちよ、英語と数学は大丈夫か!?英語と数学はな、まじでやっておけよ!!』の中で、「英語と数学が崩壊した状態で中堅校に行ってしまうと、大学進学において困ったことになる」ということを書きましたが、今回はその続き的なことを書いていきたいと思います。

何でこんな困ったことが起きてしまうのかと言うと、要は高校入試という入口の部分しか見ていないからだと思うんです。入口があれば、出口もあります。大学入試という出口の部分も見据えて高校を選ばないと、「こんなはずじゃなかった…」となってしまうかもしれません。

今の大学入試はものすごく多様化しています。一般受験を受けるにしても大学ごと、学部ごとに試験科目や配点が異なります。推薦を受けるにしても指定校推薦なのか総合型選抜なのか公募推薦なのかで出願条件や試験内容が異なります。つまり、大学入試は情報戦ということなんです。

中学生の時点でそこまで細かく情報収集する必要はありませんが、せめて大学の名前や知名度、大まかな大学入試の仕組みくらいは調べておいて、自分は大学入試をどう戦うのかをイメージしておくといいでしょう。そのうえで高校選びをしてみると、ちょっと景色が変わってきます。

たとえば大学には指定校推薦で行きたいなあと思ったら、学力的に少し余裕のある高校に進学した方が評定は取りやすいので、あえてそういう選択をするのもありです。(ただ、その高校に自分の行きたいレベルの大学の推薦枠があるかどうか、入念に調べないと「こんなはずじゃなかった…」となるので注意が必要です)この場合、いかに評定を取るかが大事なので、自分の苦手とする科目はなるべく避けたいところ。調べてみると、たとえば同じレベルの高校でもA高校では数学Bが選択科目なのに対してB高校では必修科目となっていたりします。数学に苦手意識を持っているなら、この場合はA高校の方が評定は取りやすそうです。

また大学には一般受験で行きたいなあと思ったら、二つに分かれるかもしれません。一つは「うちは塾いらずです!」系の高校。こういう高校は朝学習や放課後講座、長期休暇講習が充実しているので、高校のカリキュラムに乗っかっているだけである程度しっかり勉強ができてしまいます。もう一つはこの逆で、「自分でやってね」系の高校。こういう高校は前者と違って授業授業していないので比較的自由な時間を多く取れます。自分の行きたい大学がすでに決まっていて、何を勉強するべきかちゃんと明確になっている子には向いています。

あとはどうしても大学は国立に行きたいから国立に対応したカリキュラムがある高校に行きたいけど、少し学力的に背伸びしないといけないなあという場合に、「うちは行事がめちゃめちゃ盛んです!」系の高校に行くと大変です。日々の勉強についていくだけでも大変なのに行事もしっかり、となったらキャパオーバーになってしまいます。そういう場合は少し距離が遠くても落ち着いた雰囲気の高校を選んだ方が良いかもしれません。

ここでは「カリキュラムに過不足はないか」「管理系か放任系か」「身の丈にあっているか」という三つの視点で例を出させていただいたということで、こんな資料を作ってみました。

※単位数は最新のものではない可能性があります。また、山下が打ち間違えている可能性もあります。なので、気になる高校があったら直接ご自身で確認してください。

※偏差値欄はあえて空欄にしています。

これは各高校の設置コースと単位数の一覧です。単位数とは週に行われる授業数のことです。国立大を目指す場合はやるべき科目が多くなるので、そういう高校は単位数が多くなっています。また学校独自科目や大学受験に向けた演習の授業を設定していることで単位数が多くなっている高校もあります。一方で最低限の単位数で難関私立の合格実績を着実に出している高校もあります。

最後に、「とは言っても大学入試についての知識がまるでゼロなんですが…」という方にお勧めの本をご紹介します。

①『大学図鑑!2025 有名大学82校のすべてがわかる!(監修・オバタカズユキ/ダイヤモンド社)』

→在学生の生の声がたっぷり。偏差値だけでは分からない、大学の空気感が分かる。「大学ってなんかおもしろそう」と思うきっかけになる一冊。

②『読むだけですっきりわかる大学受験(後藤武士/宝島社)』

→大学入試の知識がまったくない方でも分かりやすく、読み物として読める。「今の大学入試ってこんな感じなんだ~」ということが分かる一冊。

入口だけではなく、出口も見据えた高校選びの一助になれば幸いです。

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