中1英語激ムズ問題―中学英語は本当に難しくなったのか(その1)

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

タイトルの通り、今回は中1英語激ムズ問題について。

このブログを読んでいただいている保護者の皆さま、中1の「最初の」定期テストの英語ってどんな印象ですか?「あんまり覚えてないけど、平均80点くらい?」という印象ではないでしょうか。確かに、以前はそうでした。でも今は違います。多くの子どもたちが、中1の「最初の」定期テストで60点さえ取れないという状況です。

2020年度に学習指導要領が変わりました。変わった部分はいろいろあるのですが、この中1英語激ムズ問題を引き起こしている一番の要因は

「学ぶべき単語数の増加」

だと私は考えています。いや、私はと言うか、教育の現場の人間なら誰しもそう考えているはずです。

というのも、従来の学習指導要領で目標とする英単語数は、中学校1200語、高校1800語の計3000語でした。しかし、 新しい学習指導要領では小学校600語~700語、中学校1600語~1800語、高校1800語~2500語で、合計すると4000語~5000語。注目すべきなのは、小学校で600語~700語ということです。「はぁ~あ!?小学校でそんな単語やってねぇ~じゃ~ん!!」という心の声が聞こえてきます。(心の声、、お気づき、でしょうか)

事実、『小中高校の学習指導に関する調査 2022(ベネッセ教育総合研究所)』を見るに、小学校では英単語を読んだり書いたりすることはあまり意識されていないばかりか、むしろ新学習指導要領になってから年々その意識は下がり続けているということが分かります。これは教員の多忙化とアクティブラーニングの推奨が影響しているのではないかと思います。

こうした状況の今、中学校で何が起きているのかと言うと、「できる子は何の苦労もなくできる一方で、できない子はまったくできない」という二極化が起きています。

松戸市の中学生が使用している教科書「NEW HORIZON」の『年間指導計画作成資料』によると、今の中学1年生は4月にbe動詞と一般動詞、5月に助動詞canと疑問詞、6月にwant to、命令文、疑問詞+名詞など、入学して早々に英語の超重要事項をぎゅぎゅっと、いや、ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっと学習します。(実際には学校によってかなりのバラつきが出ます)

ただ、授業進度が多少早いとはいえ、決して難しい内容をやっているわけではありません。ちゃんと授業を聞いてさえいれば理解すること自体はできます。しかし現実は「まったく分からん」という子どもたちが大量発生しています。

続きは次回の記事にて。

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