こんにちは!
ヤマシタ塾の山下です。
私立高校の授業料無償化(所得制限の撤廃)が話題になっていますね。学ぶ権利を保障するためには必要だという賛成意見がある一方で、いやいや、財源はどうするんだ、公立高校の二極化が進んでしまうなどの反対意見があったり、賛否が分かれています。
現在、千葉県では国の就学支援金に加えて県の独自の支援金があるので、所得制限の撤廃による恩恵を受けるのは年収640万円以上の世帯になりそうです。以下のサイトに分かりやすくまとめられているのでご覧ください。
『【千葉県】私立高校の学費と私立高校授業料の実質無償化|千葉県 最新入試情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト』
この話題に関しての個人的な賛否はここでは述べませんが、仮にこの所得制限撤廃が実現した場合、勉強を頑張る子はさらに減るんだろうな、とは思います。
当塾は勉強を頑張りたい子が通う塾(勉強を頑張りたくない子はご入塾をお断りさせていただいています)&小規模経営の塾なので影響はないだろうと思っていますが、経営面・運営面で大変になる塾も出てくるのではないかと思います。
千葉県の私立高校のほとんど(難関校は除く)は単願推薦や併願推薦を実施しているので、学校の評定さえ取れていればよほどのことがない限り合格できてしまいます。
また、このような調査結果もあります。
『千葉の中学3年の過半数は公立高校志望、でも「学費が同程度なら私立」選ぶが76% : 読売新聞』
この調査結果は私学フェアに来場した中学生に対して行われたアンケートであって、もともと私立高校に興味を持っている中学生に対して行われたものであるということと、設問自体がなんだかそういう回答をするように誘導している感があるので鵜呑みにするのはやめておいた方が良いですが、学費というのが私立高校進学への一つの壁になっていることは分かります。
これらから予想できるのは、所得制限が撤廃された場合、勉強を頑張りたくない中学生や、勉強を頑張らせることに耐えられない親が、早く受験を終わらせたいという理由だけで安易に私立高校に流れてしまうのではないかということ。
私立高校の推薦で使われる評定は2学期期末テストが終わった後の11月中旬に決まりますから、勉強をやりたくない中学生は事実上、そこで受験が終了することになります。となると、勉強をやりたくない中学生は11月中旬から3月末までの4か月半、勉強を一切やらずに高校に入学することになります。
中学生にとって11月中旬から入試までの期間は一番伸びる期間です。なのでその期間を必死に勉強した子と、スマホやゲームで埋め尽くされた子との間には、入学時点ですでに大きな学力格差が生じています。
なにも私立単願がダメだと言っているわけではありません。勉強をやりたくないから私立、わが子の勉強を頑張る姿を見るのが耐えられないから私立という考えが、めちゃめちゃもったいないな、と思ってるだけです。勉強をやりたくなかったらやらなくてもいいし、わが子の勉強を頑張る姿を見るのが耐えられないなら、勉強をやらせなくてもいいと思います。勉強をやるか、やらないか、やらせるか、やらせないか、それは個人の自由ですから。
誤解しないでいただきたいのは、私立単願はダメだと言っているわけではありません。本当に行きたい高校が私立高校なら、推薦をもらった後も勉強を続けるなら、私立単願でも良いと思います。私立単願組は推薦をもらった後も公立一般組に負けないよう、競争意識をもって勉強を続けた方が良いよ、ということです。高校受験という、おそらく人生で初めての競争は、子どもたちを大きく成長させますから。ちなみに当塾は私立単願でも公立高校入試が終わるまでみっちり勉強してもらいます(強制ではありませんが、今当塾に通っている私立単願組は3月末まで週6で塾に通うそうです。こちらが逆に驚かされています)
もちろん他人を見下したり、蹴落としたり、出し抜いたりするような競争は絶対にあってはなりませんが、ちゃんとしたルールの中で、真っ当に、目標に向かって歯を食いしばる経験は、子どもたちに必要だと思うんです。高校受験を通じて1日1日の大切さを学び、自分の問題は自分で解決するという経験を積めることが、高校受験の意義だと思います。
そういう経験を積まずに社会に出たらどうなるか。人生で一度も頑張った経験をせずに社会に出たらどうなるか。自分の問題を自分で解決するという経験をせずに社会に出たらどうなるか。
上司にあれをやれこれをやれと言われ続ける人生を送ることにならないか?あいつが悪い、会社が悪い、社会が悪いと文句ばかりを言い続ける人生を送ることにならないか?何か気に食わないことがあれば「自分にはもっと合う環境があるはずだ」と退職代行使って会社をばっくれて、いつまでも自分の居場所を作れない人生を送ることにならないか?
そんな人生、絶対楽しくない。
だから、勉強しよう。
私立単願でも、勉強しよう。
家で勉強できないなら、塾で勉強しよう。
頑張る覚悟を決めよう。
その覚悟に、その気持ちに、当塾はバッチリ応えるよ。
