こんにちは!
ヤマシタ塾の山下です。
受験が終わり中3が抜けた瞬間から、今まで大人しかった中2女子たちが急に休み時間中にしゃべくり007を繰り広げ始めたのを見て、「ああ、代が替わったんだな」とひしひしと感じる令和の杉田玄白ことヤマシタ塾の山下です。
※来週くらいには完全に生き返っているのでご安心ください!!
前回の『家でも勉強するかしないか―個人的には、時期によるよね、と思っています』でも書いた通り、中学生が自分の意志で家でも勉強することができるようになるのは時期があって、その時期が来るまでは塾が生徒を引っ張っていくのが良いと私は考えています。もちろん塾によって考え方は違いますから、これから塾をお探しの方はいろいろな塾に体験授業に行ってみて、「このやり方だったら頑張れそう!」とか「この人について行きたい!」と思える塾で頑張ってください。
当塾は時期が来るまでは「家でも勉強しろよ」とは言いませんし、宿題も出しません。時期が来るまでは勉強は塾でしっかりやって、家ではリラックスすれば良いと思っています。これは家で勉強することを軽視しているわけではなくて、単にまだ時期じゃないからというのが理由です。時期を間違えた指導は意味がないばかりか、生徒との信頼関係を壊す原因にもなったりしますから。
では、その時期はいつ来るのかというと、
「今の自分のままだと最終的にこうなる」というイメージを持てたとき
ではないかなと思います。これまでの塾講師の経験から言うと、このイメージは中学内容をすべて学び終えた10月とか11月にならないと持ちにくいのかなと思います。
※中学内容のすべてをいつまでに学び終えるのかは生徒により違います
これは大人もそうだと思いますけど、全体像が見えないと「まあ、まだ大丈夫っしょ」と思ってしまうというか、そう判断せざるを得ないと言いますか、少なくともよく分からないものに対してその優先順位を上げることはしないと思うんです。私たち大人は多かれ少なかれ受験というもの経験し、その全体像が見えていますが、子どもたちはそうではありません。そういう違いがあることを念頭において子どもに接しないとさまざまなズレが生じます。
中1や中2に「家でも勉強してね~」とか「いつでも自習室に来ていいよ~」と言ったところで時期が来ていないわけですから、そんな言葉をかけたところで中1や中2が家で勉強することはありませんし、自習室にも来ません。
全体像が見えないだけでなく、子どもたちの周りにはスマホやゲームなどの誘惑があふれているので、時期がまだ来ていない子が家で勉強をするのは不可能と言っても過言ではありません。やったとしてもすぐに息切れします。でも、そんな子たちも「成績を上げたい」とは思っていて、「でも、家ではできない。そもそもどのくらい勉強すれば良いのかも分からない…(だからやらない)」みたいな葛藤を抱いていたりします。だから当塾はそういう子たちに対して「まずは俺について来い!」という形で、勉強する時間と勉強する量、つまり勉強のペースを塾が作ります。
勉強のペースは塾が作る一方で、その指導のやり方としては
・定期テスト前は自習
・授業は演習中心(=まずは自分で考える)
というように、自分で考えることが軸となります。来る時期に「何を勉強すれば良いのか分かりません…」とか「1から教えてくれないとできません…」という、時期は来たのに何もできない子どもにならならないよう、日頃から自分で考えるという経験をたくさんしてもらいたいからです。
ただ、実際には時期が来ないまま受験が終わってしまう子もけっこういます。スポーツに向き不向きがあるように、受験勉強にも向き不向きがあるということなんだろうと思います。何をもって受験勉強に向いているのか、それとも向いていないのかは一概には言えませんが、豊かな想像力と、志望校への執念が向き不向きを決定づける最大の要素だと個人的には思っています。
とは言え私のやるべきことは、たとえ受験勉強に向き不向きがあるのだとしても、可能な限り「向き」になれるよう尽くすことです。生徒それぞれその時期がいつくるのかは違えど、最終的には「やる側」となって受験当日を迎えてもらうことが塾講師のみならず、一人の人生の先輩としてなすべきことであり、それは合格不合格よりも大事なことだと考えています。
受験ガイダンス(新中3向けの三者面談)では全員に「悔いのない受験にしよう」と最後にお伝えしていますが、それはつまり、やる側として受験当日を迎えようということです。受験は競争だから、どんなに努力をしたとしてもその努力が必ずしも報われるわけではないですが、少なくとも、やる側として戦うことができれば悔いは残らない。
やる側として受験当日を迎えるということは、やる側として生きるということでもあります。
代案も示さずに「それ、意味ありますか?」としか言えない新入社員。飲み会で会社の愚痴で盛り上がる中間管理職。そんな人生、つまらなくないか?どうせやるなら、やる側として生きようぜ。高校受験でやる側になれたなら、きっと、その先もやる側になれると思う。キミたちには、やる側になってほしい。
守破離という言葉があるように、中学生は、まずは守だ。だからまずは、塾について来い。そしていつか時期が来たら、自分自身で飛び立とう。キミたちが将来大人になったとき、このヤマシタ塾での受験生活を思い出して、「あの時頑張ってよかったな。あの時があるからこそ、今の自分がある。これが私の、アナザースカイ☆」と思えるような教室にしたいと思うから。
中3が抜けた今、この言葉があの子たちにどれだけ届いたのかと、答えの出ない問いに思いを巡らせながら、今目の前で絶賛しゃべくり007な中2女子たちを目の前にして「さて、来年はどうしようか」と考えています。
