こんにちは!
ヤマシタ塾の山下です。
今日は転塾について書いていきたいと思います。転塾されるタイミングとしては定期テスト後や年度末、長期休み前が多いですよね。ちなみに当塾は開校半年ですが、開校してから退塾された生徒はまだいません。ただ、全生徒が順調というわけではありません。成績が上がっている生徒がほとんどですが、様々な理由で成績が上がるのにまだ時間が必要な生徒もいます。
さて、学習塾ですから当然と言えば当然ですが、退塾する理由の多くは成績が上がらないからです。成績が上がらない理由は人それぞれですが、今回は転塾がテーマなので、転塾する際にご家庭でやってほしいことをお伝えします。
転塾する際にご家庭でやってほしいこと―それは、何のために転塾するのかを親子でしっかりすり合わせることです。これは塾に通うのが初めてというご家庭にもぜひやってもらいたいことです。これができていないと転塾をしても成績が上がることはなく、転塾をくり返す塾難民となってしまいます。
よくあるパターンを紹介します。
今の塾に通って1年が経つが、一向に成績が上がらない。我が子も今の塾には行きたくないと言っている。このままではいけないと思い、他塾の体験授業へ。体験授業が終わり、「どうだった?」と聞くと笑顔で「楽しかった!」と言う我が子。こんな笑顔を見るのは久しぶりだ。よし、通わせてみるか。
――転塾をしてから1年が経った今もなお、成績が上がる気配がしない。
すり合わせができていないとこうなります。塾に対して成績向上を求める親と、楽しさを求める子ども。このようなすれ違いが起きたまま転塾したところで、再び転塾をすることになります。塾というのはサービス(授業)は生徒に提供し、その対価は親からいただくという特殊性があります。それゆえ、親と子で塾に求めるものが異なると、必ずどちらかが「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。楽しいばかりでは、成績は上がりません。子どもの「楽しかった!」は、その意味や理由をよくよく考える必要があります。
転塾する際には「なぜ転塾をするのか」「転塾先の塾には何を求めるのか」をしっかりすり合わせておく必要があります。ネガティブな話をするのは気が進まないこともありますが、気が進まなくてもやりましょう。すり合わせた上で体験授業に行けば、塾側も「そういうことだったら、うちならこういうことができます」と具体的な指導方法を示してくれると思うので、よりその塾のことも分かることでしょう。そして体験授業もやってみて、その塾に子どもと親双方の求めるものがあると確認できれば、転塾する意味があるのではないかと思います。
ちなみに当塾の体験授業を受けて「楽しかった!」と言った生徒は一人もいません。それでも、自分自身で「ヤマシタ塾に入る」と決めてご入塾されています。当塾に通われている子たちは皆、塾に楽しさを求めているわけではないのでしょう。もちろん、体験授業を受けてご入塾されなかった子も数人ですがいます。
当塾が提供しているのは「勉強を頑張るのが当たり前という環境」と「勉強を頑張るのが当たり前という価値観」です。あの手この手でやる気を引き出そうとしたり、また無理やり勉強させたりはしません。勉強をやるかやらないかはご入塾前に子ども自身が決めます。やる気がないと勉強できません、みたいな気分に左右されるような勉強では受験という長期戦は戦えませんし、無理やりやらされた勉強はただの苦痛でしかないからです。
とは言ってもやっぱり小学生や中学生は基本的には怠惰ですし、放っておいたら楽な方楽な方にいってしまう生き物です。自分自身で勉強をやると決めたとしても、ブレるときはあります。大人だってブレることがあるのですから、ましてやたった十数年しか生きていない小学生や中学生が、常に内発的動機によって勉強をやり続けるのは至難の業です。そういうときに必要なのは、「勉強を頑張りのが当たり前という環境」であり、「勉強を頑張るのが当たり前という価値観」です。
勉強以外にやりたいことはたくさんあるけど、やっぱり勉強を頑張るのが当たり前だから勉強する。思うことはいろいろあるけど、やっぱり勉強を頑張るのが当たり前だから勉強する。ブレてもいい。ブレるのなんて当たり前。大事なのは、それでも継続すること。そうやって、やりたいこととやりたくないことの間で折り合いをつけていく中で、自制心や忍耐力のような生きる上で大切な力が育まれるのだと思っています。
このように、塾にはそれぞれ提供するものが違います。それがお子さんが求めるもの、そして親が求めるものならば、幸せな転塾になる可能性が高いでしょう。今、塾に通われているご家庭も含めて改めて、何のために塾に通うのか、お子さんと話し合ってみてはいかがでしょうか。
