こんにちは!
ヤマシタ塾の山下です。
以前のブログ『「このままいけば間に合うな」とか「このままだと間に合わなくね?」という感覚―受験生諸君、キミたちにその感覚はあるか?』で、「学力=自分の能力×勉強時間」ということを書きました。今回は、学力=自分の能力×勉強時間なのであれば、例えば中1からコツコツ1000時間勉強した子と、中3から短期集中1000時間勉強した子において、その二人の能力が同じだった場合、学力は最終的に同じになるのかということについて、いつものように、あくまで個人的な考えとして書いていきたいと思います。
※「能力」という言葉に気分を害される方もいると思いますが、人間ですから当然違いはあるよねということであって、能力が高いとか低いとかでその子の可能性を否定したり、見下したりするつもりは一切ありません。あくまで「成績を上げるために必要な時間は人それぞれ違うんだから、まわりが1時間しか勉強していないからといって自分も1時間で大丈夫とは限らないよ」ということを伝えるために「能力」という言葉を使っています。
結論から言うと、中1からコツコツ1000時間勉強した方が最終的な学力は高くなると考えています。順に説明していきます。
能力も勉強時間も同じなのに、どこで差が出るのか―それは質です。私は生徒・保護者の皆さまに「まずは量が大事だ!」ということをこれまでにおそらく7億回くらいお伝えしているので、「とりあえず気合いと根性でなんとかしようとしている昭和的ガンバリズムの化け物」だと思われているかもしれません。そんな人間が考える質とは何なのかというと、それは
志望校に合格するために必要なことに対する解像度
です。
〇〇高校だったら300点、△△高校だったら400点のように、高校によって到達するべき点数はある程度決まっているので、どの高校を目指すのかによってやるべきことはある程度決まります。以下、中1からコツコツ勉強をやってきた子と、中3から短期集中で勉強をやる子との、受験生になったときの違いです。

こう見ると「やるべきことは多いけど、投下時間も多いからいけるんじゃない?」と思われるかもしれませんが、そんなにうまくはいきません。コツコツやってきた子は受験生になったときに、やるべきことが少ないので「まずはこれをやって、次にこれをやって、その次にこれをやって」ということがスムーズにできます。一方、短期集中でやろうとしている子はやるべきことが多すぎるために「あれもこれもやらなきゃいけないけど、どっから手をつけよう…」となり、「何をやろうかな」ということに時間を使い過ぎてしまったり、やるべきことの順序を間違えて中1の内容ができていないのに中3の内容をやってしまったりと、多くの無駄が生じてしまいます。
これ、部屋の掃除と似ていませんか?部屋があまりにも散らかっていると「どっからやろう…」と考えることに時間を取られたり、「とりあえずこの棚こっちにどかしてみたけど逆に邪魔じゃん…」ということってよくありますよね。普段からコツコツ部屋の掃除をしていればこんなことにはなりません。
やるべきことの解像度が低いとこのように無駄が生じ、生産性が低下してしまいます。
では、どうすればやるべきことの解像度を高くできるのかと言うと、それが「量をこなせ!」、いや、「早い段階から、量をこなせ!」なんです。早い段階から量をこなし、やるべきことを前倒しでやってしまい、志望校が見つかった時にやるべきことが最小限になるよう準備をしておけば、やるべきことの解像度はおのずと高くなります。
つまり、同じ時間を勉強に投下するならば、早い段階で投下した方がその価値は高いということ。
いつから塾に通うのか、という観点においてもやはり早い方が塾の恩恵は受けやすいと思います。早い段階から塾に通っている子とそうでない子とでは、その子の学力や性格などについての理解度はどうしても全然違ってしまうわけで、そうなると塾としてどちらがより適切な指導ができるかというと、当たり前ですが前者になります。(「成績を上げてあげたい!」という思いに違いはありませんよ。)
しかし現実的にはお子さんのモチベーションだったり、ご家庭の経済状況だったり、教育方針によっては「そうは言っても」という部分はあるかと思います。私は塾講師なので、生徒たちの志望校合格を果たすべく、志望校合格の可能性を可能な限り高めるべく「頑張りましょう!」「早いうちからスタートしましょう!」と言いますが、「そうは言っても」を否定してまで自分の価値観を押し付けるつもりは一切ありません。そこはご安心ください。
その上で言います。
「勉強頑張りましょう!」
「早いうちからスタートしましょう!」
「結果にこだわりましょう!」
これを言い続けることが、私の仕事だから。
