「このままいけば間に合うな」とか「このままだと間に合わなくね?」という感覚―受験生諸君、キミたちにその感覚はあるか?

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

前回の『定期テスト対策?そんなのやらねーよ!(とは言っておきながら正直いつも不安なのはココだけの話、でも信じてるぜ)』でも書いた通り、

受験において成功しやすい子の特徴には「自分のことをよーく分かっている」というものがあります。その具体的な状態というのは、自分の得意・不得意が分かっているとか、合格のために今何を勉強するべきか分かっているとか、家だとついついスマホを触ってしまう己の自制心の弱さを分かっているとか、まぁいろいろあるわけですけど、個人的にその中で一番自分のこと分かってるレベルが高いと思うものは、

「このままいけば間に合うな」とか、「このままだと間に合わなくね?」

という感覚を持っている、だと思います。

学力というのは「自分の能力×勉強時間」で表すことができると思うのですが、高校受験において一番の失敗パターンというのは、

「勉強時間がシンプルに少なかった」

です。

こんなこと言うと気分を害される方がいるかもしれないんですけど、やっぱり人間ですから、能力の差はどうしてもあるんですよね。一回説明を聞くだけでさくっと分かっちゃう子もいるし、何回も何回も説明を聞いてようやく分かる子もいる。その能力の差が残酷なまでに結果に反映されるのが中学受験だったり、大学受験だったりするのですが、一方で高校受験に関しては必ずしも能力の差=結果の差とはならないんですよね。

中学受験や大学受験で求められる学力の上限が18だとすると、高校受験のそれは10という感覚です。

だから中学受験や大学受験では、たとえば学力18を求める学校があって、そうなると能力6の子は3時間勉強すれば合格できますが、能力2の子は9時間勉強しないといけないことになります。一方で高校受験(ここでは公立高校入試)ではそこまでの学力は求められません。

問題を見れば分かりますけど、公立高校入試では難問奇問はほとんど出ません。しかも毎年同じような問題が、同じようなレベル感で、同じような順番で出題されます。ということは、求められる学力が中学受験や大学受験のそれと比べて低い高校受験では、能力2の子でも勉強時間によっては能力6の子と同等の高校に行ける可能性があるということ。

もちろん、能力が高ければ受験において有利ということに変わりはないのですが、能力における有利不利は勉強時間である程度カバーできるというのが高校受験だと思ってください。だから、能力の高い子でも余裕ぶっこいていると下剋上くらうから気をつけろよ、だし、能力が多少低くても勉強時間でカバーすれば下剋上できるよ、ということ。

そこで大事になってくるのが「このままいけば間に合うな」とか「このままだと間に合わなくね?」という感覚。

この感覚を持っているということは、自分の能力(定数)に対して勉強時間(変数)が足りているのか足りていないかが分かっているということだと思うんです。で、何で勉強時間(変数)が足りているのか足りていないかが分かるのかというと、自分の能力(定数)が分かっているからなんですね。

でも、初めから自分の能力(定数)が分かっている子なんていないし、その方法もこれだ!みたいなのものもないんですけど、毎年受験生を見ていて思うことは、「一か月でいいから今の自分にとってのMAXの勉強時間で勉強した」子は、それがおぼろげながら分かってくるのかなと思います。例えば今の自分にとってのMAXの勉強時間が10時間だとして、それを一か月続けたときの成績の伸びだったり、取り組んだページ数だったりを勉強に投下した時間で割れば、自分の能力(定数)がどれほどのものなのか、おぼろげながら分かるのではないでしょうか。

それこそが「このままいけば間に合うな」とか「このままだと間に合わなくね?」という感覚となって、前者は自信という形で、後者は健全な危機感という形で、自身の勉強を新たなステージへと導いてくれる。

それが夏の意義であると思っています。

ところが夏を中途半端に過ごしてしまうと、自分の能力(定数)を知る唯一の機会と言っても過言ではない機会を逃すことになり、そういう子は秋以降になっても強制された時間でしか勉強できません。強制された時間というのは、学校だったり、塾だったり、宿題だったり、そういう時間です。もちろんそれだけで到達できてしまう志望校であれば問題ないのですが、そういう子ばかりではありませんよね。と言うか、そういう子が大半だと思います。

強制された時間で勉強ができるのはせいぜい平日だと2時間~3時間、土日だと6時間くらいが限界です。では、それだけでは志望校に到達できない子はどうしなければいけないかと言うと、プラスαで自分で時間を作る必要があります。

塾がない日でも勉強する

いつもより少し早く起きて勉強する

学校の休み時間に勉強する

などなど、考えればかなりの時間を勉強にプラスすることができます。その代表がスマホ。このブログをもし読んでいる中学生がいたら(塾生の何人かは読んでいるらしい)、今すぐスマホのスクリーンタイムを確認してほしい。

1日何時間スマホに時間を使っている?その時間の1時間でも勉強に充ててみたらどうだ?仮に9月から受験(2月)までの半年間(180日)の間、スマホを見ている時間の1時間だけでも勉強に充てたら180時間も勉強時間が増えるぞ。その180時間があったら何ができる?めちゃくちゃできることあるぞ。というか、その時間があったら志望校のランクを1ランク上げられるぞ。

ってね、毎年言うんですよ。

でね、この言葉を聞いた時に「煽ってるだけだろ」と思うのか、それとも「確かに」と思うのかで両者の間にとんでもない勉強時間の差が生まれるわけです。そういう意味で、高校受験は9月で決まると言ってもいいかもしれません。その分かれ目こそ、「このままいけば間に合うな」とか「このままだと間に合わないな」という感覚を持っているかです。

受験生諸君、キミたちにその感覚はあるか?

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