大事なのは、心の持ちよう

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

先週、ご入塾基準を公表させていただきました。

この地域(根木内中・栗ヶ沢中・小金南中の学区)でご入塾基準を設けている塾はおそらく、当塾だけです。少子化で競争が激化している中でご入塾基準なんて設けたらますますお問い合わせが減ってしまいますからね。

それでもあえてご入塾基準を公表させていただいた理由は『大変恐縮ですが、ご入塾基準を公表させていただきます』で書きました。

今回はこのご入塾基準の中身について、補足説明をしていきたいと思います。

まずご入塾をお断りする例の一つ目である「お子さま自身が通塾を望んでいない」についてですが、塾は別に通わなければいけない場所ではないので、お子さま自身が通塾を望んでいないのであれば通う必要はないよねという、個人的には「夏は暑い」「冬は寒い」と同じくらい当たり前のことを言っているだけであります。

勉強やりたくないのに塾に通って(通わせられて)、「自分は被害者だ」みたいな顔で授業を受けるのって、ラーメン屋に行ったのに「俺はラーメンなんて食べたくねぇ」って言って頼んだラーメンを食べないで帰るのと同じことだと思うんですけど、こと塾においてはそういうお子さんがたくさんいます。会社員時代、そんな子を見る度に「そこまで嫌なら塾辞めれば?だって、勉強をやるかやらないかはキミたちの自由なんだから…」と思っていました。さすがに言いませんでしたけどね。だって、会社員ですから。ここだけの話ですけど、それなりに従業員を抱えている大きな塾っていうのは―(おっと誰か来たようだ)

勉強をやるかやらないかは子どもたちの自由だと私が言うのは、人生において勉強をやったかやらなかったかは、幸せになれるかなれないかということと直接には関係がないと考えているからです。それはなんというか、

一万円を持って買い物に行くのか、千円を持って買い物に行くのかだと、一万円を持って買い物に行けば一万円の物も買えるし千円の物も買えますが、千円しか持っていなくても千円の物で満足ならそれで十分なわけで、つまり幸せになれるかどうかはお金(学歴)の有無では決まらなくて、大事なのは、その人自身の心も持ちようであり、それは言い換えれば、自分の今いる世界に対して「いいね!」と思えるかどうかだと思うんですよね。

じゃあ何でお前は塾講師なんてやってんだよ、と思われるかもしれません。私が塾講師をやっているのは、勉強をやったかやらなかったかは幸せになれるかなれないかということと直接には関係がないとは思いつつも、とは言え勉強はやったらやっただけ人生の選択肢は増えるので勉強はやった方が良いよね、と思っているからです。

話を戻すと、当塾が「お子さま自身が通塾を望んでいない」ことをご入塾をお断りする理由の一つとしているのは、やはり何事においても心の持ちようが一番大事だからです。

受験指導というのはただ授業を行えばそれで良いのではありません。それで良いのであればスタディサプリとか進研ゼミとかZ会のようなもので十分です。しかしそれで受験を突破することができるのは一部の限られた子です。世間知らずであり受験知らずの中学生にとって大事なのは、まずは受験という世界に対して正しい認識を持つこと、そしてその世界において自分が今どこに位置するのかを正しく把握することだと私は考えています。

だから私はときに、と言うかよく

受験は競争であるということ

その勉強量では足りないということ

キミのその考え方はふ菓子よりも甘いということ

受験勉強はドモホルンリンクルよりもやることが多いということ

こういった厳しいことを生徒に言います。先日もここ最近明らかにやる気が低下している子に三者面談で「嫌々塾に通っているなら塾辞めろ」とこの上なく厳しい言葉をかけたばかりです。このような厳しい言葉の意味を理解し、成長のきっかけにできるかどうか―それはその子の心の持ちようで決まります。

勉強に対して心を閉ざされてしまうと私は何もできません。何もできないことが分かっているのに授業料をいただくことはやりたくないし、そういう子から放たれる負のオーラは、当塾に通う生徒たちの「勉強を頑張りたい」という気持ちをかき乱す可能性があります。そういうわけで当塾は「お子さま自身が通塾を望んでいない」場合はご入塾をお断りしています。

また、「直近の定期テストにおける英語と数学の点数が平均点未満」の場合もご入塾をお断りしている理由は、当塾の授業スタイルが

「生徒たちが自分で考える時間、そして自分で試行錯誤する回数を最大化する」

ものになっているからです。当塾の授業スタイルについて詳しくは『「成績を上げるためには量が大事!」の「量」って、何の量?』をお読みください。

公立中学校の定期テストで平均点を下回る原因は大きく分けて以下二つになります。

①勉強していないだけ

②教科書や参考書を読んでも自力では理解できない

①は単に勉強していないだけなので、ご入塾の時期によりますが、そういう子は当塾のような授業スタイルでも、集団塾でもついていくことができると思います。しかし②だとやはり相当きめ細かく1から10まで手取り足取りな授業が必要なので、1対1もしくは1対2の個別指導塾でないと厳しくなります。

今までは定期テストで平均点未満であっても①でかつやる気があればご入塾いただいてきました。例えばご入塾当初は数学が20点だった子が、半年かかりましたが今ではコンスタントに90点以上を取れるようになって、今では学年順位も10位以内になった子がいますし、これまた半年かかりましたが、学年順位を100位近く上げた子もいます。ただここに至るまでにはものすごくハードな日々、とは本人たちは思っていないかもしれませんが、努力を積み上げてきたからこそなのは言うまでもありません。

なので、定期テストで平均点未満でも①でかつやる気があれば当塾のような授業スタイルでもぐんぐん伸びるわけですが、しかしながら体験授業という短い期間で①なのか②なのかの判断は難しく、もし②でご入塾をされた場合、当塾の授業についていけない、具体的にはただ椅子に座っているだけという事態になってしまう可能性があるため、そういう悲しいミスマッチを避けるために「直近の定期テストにおける英語と数学の点数が平均点未満」の場合もご入塾をお断りすることにしました。「通知表に『1』や『2』がある」についても同様の考えからです。

ちょっとまとまりが悪いのですが、以上、ご入塾基準についての補足説明でした。

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