それでもワンオペでやる理由

こんにちは!

ヤマシタ塾の山下です。

先日行われた東葛駅伝に触発されて、私も数年ぶり(?)に走ってみたんです。健康のために。当塾は講師が私一人の小さな塾ですから、私が倒れることはすなわち塾が潰れるということなので、やはり健康には気をつけなければいけませんからね。

そんな健康に目覚めた私ですが、初日に腰を痛めまして、残念ながら私の健康駅伝は距離にして500mほどで終了しました。で、そのことをうちの生徒たちに話したところ、「先生はそんなにまだ歳いってないですよね…?」と聞かれたので「俺、実はもう97歳なんよ」とこれ以上ないくらい分かりやすい冗談を言ったときの女子たちの「何を言ってるんだろうこの人…」という目が昨日夢に出てきた山下です。

さて、倒れたら一巻の終わりというリスクを抱えながら、それでもワンオペでやっている当塾ですが、これは単純に

全部自分で見たいから。

これがその理由でして、それ以上でもそれ以下でもありません。そしてなぜ全部自分で見たいのかと言うと、それは

全部自分で見ないと分からないから。

当たり前ですけど、生徒それぞれ解くスピードや理解するスピード、モチベーションや性格が違います。それらとその子の志望校のレベルを総合的に考えて、最終的に受験に間に合うのかどうか、間に合わせるためには何をどう進めていくのか、どんなタイミングでどんな言葉をかけるのか等々、考えなければいけないことが山ほどあるんですけど、それって普段から自分で見てないと分からないんですよね。

分からないことを誤魔化しながら仕事をするのは私の性格上、無理です。

「自分で見てなくても、模試の結果とか、講師からの報告とかで何をやれば良いのかは分かるんじゃない?」と思われる方もいるかもしれませんが、それじゃ分からないんですよ。一番大事なことである「結局、この子は最終的に志望校に合格できるのか」というイメージがね、持てないんです。

生徒たちがその日に解くであろう問題はすべて解いた上で授業に臨むのは「その問題を自力で解けるのか、解けないのか、解けないとしたら、どこまで手助けをするべきか」をイメージするためなのですが、そういう1日単位でのことだけでなく、もっと長い期間でもイメージを持つようにしています。

例えば、昨日は日曜日で授業がなかったので、思考力を問う問題(東葛飾高校の学校設定検査)の過去問4年分と、専修大学松戸高校の英語と数学の過去問1年分をきっちり試験時間通りに改めて解いたんですけど、これは過去問研究が目的ではありません。もう何度も解いているので、すでに出題傾向などは把握していますから。

じゃあ何が目的なのかと言いますと、それは今年の受験生たちが、最終的に受験当日に合格点を取れるのかどうか、取れるとしたらどこでどう取るのか、そのためには残された時間で何をやらなければいけないのかということを、その子たちの理解力・暗記力・集中力・性格・モチベーション・これまでの成長過程などの、数値化・言語化できない要素を総合的に考えた上でイメージすることが目的です。

イメージした上で生徒たちに

「やってみないと分からんけど、たぶん、〇〇は最終的にこれは解けるようになると思うからこれは力入れてこ。でも、これまたやってみないと分からんけど、これはちょっと厳しいと思うから、これには手をつけない方がいいと思う。けど、これ落としても合格点にはいくから安心してくれな。」

っていう感じで、合格するためのイメージを11月のどこかで生徒たちに伝える予定です。そのイメージはなるべく解像度高くあるべきだし、その解像度が高ければ高いほど、具体的な指導をすることができますから、この「結局、この子は最終的に志望校に合格できるのか」というイメージを持つことはこの仕事をする上で大事にしていることランキングのトップ3に入りますね。

そのためには全部自分で見る必要がありますし、そのためのワンオペなんです。

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